姫さま。 仮面をつけて頑張ってきたご自分を どうか責めないでくださいませ。

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  姫さま、もう誰かを演じなくてもよいのですよ 


姫さま
ごきげんよう。
本日はハロウィンでございますね。


子どもたちが妖精のようなドレスを着たり、

おばけになったり、

お菓子をもらえたり、

心からの笑顔が可愛いですね!


仮装により、普段とは違う自分になってみる。
いつもより大胆になったり
可愛らしくなったり
少し不思議な存在になってみたり。
仮装にはそんな楽しさがございますね。


さて、姫さま。
ここでひとつ
乳母からお尋ねしたいことがございます。


姫さまは、これまでの人生で
どれほどの仮面を身につけてこられましたか?


しっかり者の仮面。
何でもできる人の仮面。
人に迷惑をかけない人の仮面。
家族を優先する母上の仮面。
周囲の期待に応えるための
物わかりのよい女性の仮面。


本当は疲れているのに
「大丈夫ですよ」と微笑んだ日。
本当は悲しかったのに
「気にしていません」と答えた日。
本当は嫌だったのに
「私さえ我慢すればいい」と
ご自分のお気持ちを飲み込んだ日。


姫さまにも
そんな経験がございませんか?


50代になるまで
一生懸命に生きてこられた姫さま。
仕事に家事に子育てに
ご家族や周囲の方々とのお付き合い。
誰かの期待に応えようと
ご自分のことを後回しにしてきた方も
いらっしゃることでしょう。


けれど、姫さま。
仮面をつけて頑張ってきたご自分を
どうか責めないでくださいませ。


その仮面は
姫さまがその時々を生き抜くために
必要だったのかもしれません。


人に嫌われたくなかった。
大切な人を悲しませたくなかった。
家族を守りたかった。
誰かの役に立ちたかった。
そこには、姫さまなりの事情と
懸命に生きてきた歴史がございます。

 

乳母もそうなのですよ。
嫌われるのが怖くて怖くて八方美人と言われます。

今ではそんな自分も丸ごとかわいいと思えるようになりました。

 

 姫さま、過去のご自分を否定していいことありますか?

さて、姫さま、過去のご自分を否定していいことありますか?


これから先も
同じ仮面をつけ続けなければならない。
そんな決まりはございません。


誰かの期待に応えられない日があってもよい。
いつも優しい人でいられなくてもよい。
疲れたら休んでもよい。
嫌なことには
「私は嫌です」と伝えてもよい。
誰かに甘えたい日には
甘えてもよいのでございます。


それが、自愛。
自愛とは
立派な人間になることではございません。


誰からも好かれる人になることでも
いつも前向きでいることでもございません。


どんなご自分であっても
その存在を否定せず
大切な赤子のように扱って差し上げること。


それが自愛でございます。


ハロウィンの仮装は
一日だけ別の自分になって楽しむもの。


けれど、これからの姫さまには
もうひとつの楽しみがございます。


それは、
誰かの理想の女性を演じるのではなく
ご自分が本当に望む人生を生きること。


誰かに認めてもらうためではなく
ご自分が心地よいと感じる選択をすること。


「本当はどうしたい?」
そう問いかけながら
ご自分の気持ちを
ひとつずつ取り戻していくことです。

赤ちゃんに語りかけるように優しく優しく。


姫さま。
もし今夜
魔女の仮装をするならば
魔法の呪文をひとつ唱えてみてくださいませ。


「私は、私のままで大切な存在です」


誰かの許可はいりません。
何かを成し遂げる必要もございません。
若さや美しさを証明する必要も
人のお役に立ち続ける必要もございません。


今までの人生を歩んできた
そのままの姫さまに
大切にされる価値がございます。


そして、もうひとつ。
「で、私はどうしたい?」


この問いを
これからの人生のお守りにしてくだされ。


家族が恋人がどう思うか。
世間からどう見られるか。
誰かに迷惑をかけないか。
それらを考えることも大切です。


けれど、その中に
姫さまご自身のお気持ちも
忘れずに入れて差し上げてくださいませ。


誰かのために生きてきた人生を
否定する必要はございません。


その人生を大切に抱きしめながら
これからは、ご自分のためにも生きるのです。


ハロウィンが終われば
仮装は脱いでしまうかもしれません。

けれど、姫さま。
もう、無理をして
別の誰かを演じなくてもよいのですよ。


生まれながらにして姫。
ご自分の人生の主役は
いつだって姫さまでございます。


どうぞ、ご自分を大切になされ。
そして、もう一度
ご自分の王座にお戻りくださいませ。
姫さま、今日もあっぱれ!


転生乳母ひろこより

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